悪いんだけど、俺のカーチャンの話も聞いてくれ。
家は貧しくは無いけど裕福でもない、そんなどこにでもある家でした。
小学生の頃、当時テレビでやってた○○レンジャーの合体ロボがどうしても欲しくて欲しくて
その気持ちを秘めながら毎日を過ごしてた。
だから誕生日に、おもちゃ屋でその合体ロボをねだった。
でも、やっぱ高価だったこともあってカーチャンは渋い顔をしてた。
「そっかー。これが欲しいのかー」って言いながら、何度もサイフを確認してたと記憶してる。
俺はその気持ちを察して、こっちのブロック(2000円くらい)も同じくらい欲しいからこっちが良いって言って
そっちの安いおもちゃを誕生日プレゼントとして買って貰った。
5年前の8月、夏の暑い日にカーチャンが死んだ。眠るように死んでいった。
死んだ後、家族みんなでカーチャンの遺品整理をしていたら引き出しの中から手紙を見つけた。
その手紙は家族全員に一言ずつ書かれてて、俺には
「あの日、困ってたカーチャンの気持ちを察して安いおもちゃにしてくれてありがとう。
その気持ちを忘れないで。
本当はもっと贅沢させてあげたかったよ。ごめんね。」(うろ覚え)と書かれていた。涙が止まらなかった。